トランプ次期大統領 仮想通貨を国家の優先解題とする大統領令を検討中=報道
報道によれば、米国の次期大統領であるドナルド・トランプ氏が、仮想通貨を国家的な優先課題に指定する大統領令を署名する予定だ。
ブルームバーグは1月17日、計画に詳しい関係者の話として、この命令により規制当局が業界と協力するよう指導されることになると報じた。また、業界の政策要望を反映させる仮想通貨評議会を設立する可能性もある。
報道によれば、この命令はトランプ氏が大統領に復帰する1月20日に署名される可能性があるが、最終決定ではなく、公表前に変更される可能性があるという。
仮想通貨業界がトランプ氏の選挙運動を大いに支持したこともあり、トランプ氏が仮想通貨関連の大統領令を初日に発表するとが広く予測されている。選挙期間中、次期大統領は米国を「仮想通貨の首都」にすると公約していた。
ニューヨーク・タイムズ も1月16日に、仮想通貨業界の幹部がトランプ氏のAI・仮想通貨担当アドバイザーであるデイビッド・サックス氏に対し、仮想通貨政策の複数の分野をカバーする大統領令について意見を提供したと報じた。
7月のビットコイン2024カンファレンスに登壇したトランプ氏 Source: YouTube
ワシントン・ポスト は1月13日に、トランプ氏が1月20日に仮想通貨を保有する銀行がデジタル資産を負債として計上することを要求する会計規則を撤廃する大統領令に署名する予定だと報じた。
ブルームバーグは、政府機関に仮想通貨政策を見直し、仮想通貨関連の訴訟を凍結する大統領令がまだ議論中であると報じた。また、政府が過去に押収したビットコインを活用したビットコイン(BTC)準備金を創設することも検討されている。
ロイターの 1月15日の報道 によれば、トランプ新政権において、米証券取引委員会(SEC)が仮想通貨関連の訴訟を見直し、詐欺の疑いがないものは停止する可能性があるという。
仮想通貨業界の弁護士たちは、SECが仮想通貨関連の訴訟をまもなく放棄するだろうと予想している。リップル・ラボの最高法務責任者スチュアート・アルデロティ氏は1月15日に、規制当局が控訴裁判所に対して提出した主張の後、SECの同社に対する長年の行動が「次期政権によって放棄される可能性が高い」と語った。
さらに、仮想通貨の支持者たちは、米国がビットコインの準備金を保有するという考えを支持しており、それがインフレのヘッジとなり、国家の債務を緩和するのに役立つと主張している。
アーカム・インテリジェンス のデータによれば、米国は犯罪捜査で押収した様々な仮想通貨を約203億ドル相当保有しており、そのうち198億ドルが押収されたビットコインだ。共和党のシンシア・ルミス上院議員が推進する法案では、財務省が100万BTCを購入するべきだとされており、ビットコインの価格が約10万ドルであることを考慮すると、少なくとも1000億ドルが必要となる。
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