ビットコイン、8万5,000ドルで6カ月ぶりの主要RSIブレイクアウトに接近

ビットコイン（BTC）は3月23日の週末、重要なトレンド転換への期待が高まる中、8万5,000ドル付近で推移した。

BTC/USD 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

ビットコイン、決定的なRSIの構図に直面

Cointelegraph Markets ProおよびTradingViewのデータによると、BTC/USDは週末の取引で堅調に推移。日中は1.5％上昇し、主要アルトコインも押し上げる形で暗号資産市場全体が上昇した。

人気トレーダーのDaan Crypto TradesはXへの最新投稿の中で、「今週は、次の中長期的な値動きの方向性を市場が示す重要な週になるだろう」と述べ、CMEグループのビットコイン先物の終値にも注目した。

BTC/USD 15-minute chart. Source: Daan Crypto Trades/X

こうした投稿は、市場全体が月末に向けて再び上値を試すとの見方を反映している。

アナリストのRekt Capitalも、日足ベースのRSIにおけるポジティブなブレイクアウトの兆候を改めて強調した。

「日足のRSIは、2024年11月から続く下落トレンドを新たなサポートとして再テストし始めている兆しを見せている」と報告した。

BTC/USD 1-day chart with RSI data. Source: Rekt Capital/X

一方、アナリストのマシュー・ハイランド氏は、現在の価格帯により深い意味があると指摘。3月23日には、「BTC/USDが週足チャートで強気のRSIダイバージェンスを示すのは昨年9月以来、6カ月ぶりとなる見込み」と明かし、次のように指摘した。

「現在そのポジションにある」

BTC/USD 1-week chart with RSI data. Source: Matthew Hyland/X

「数週間以内に強気相場が再開」の見方も

一方で、トレーディングチームのStockmoney Lizardsは、ビットコインが長期的な弱気相場に入るとの見方を否定している。

同チームはXの投稿で、ローカルボトム（短期的な底値）は7万6,000ドルと分析しており、この水準は今月初めにも再テストされている。

「多くの人がパニックに陥り弱気相場を叫んでいるが、長期トレンドチャネル（緑線）は依然としてしっかりと維持されている」とし、強気相場中の平均トレンドラインを中心としたBTC価格の推移を示すチャートを添えた。

「今回の調整は上昇トレンドを否定するものではなく、それを裏付けるものだ」

BTC/USD 1-week chart. Source: Stockmoney Lizards/X

ただし、上昇の再開には時間がかかる可能性もあると同チームは指摘している。

「今回のテストが即座の上昇を保証するわけではないが、歴史的には底打ちゾーンに近づいていることを示している。どれくらい時間がかかるかは誰にもわからない。最近ではニュースやマクロ経済要因などが調整の長さを左右する。現時点での予測では、数週間程度と見ている」