ドバイ、仮想通貨企業向けにトークン化規制サンドボックスを開始

ドバイ金融規制当局がトークン化規制サンドボックスを開始

ドバイ金融規制当局は、2025年3月17日（月曜日）から4月24日（木曜日）まで、国内初のトークン化規制サンドボックス（Sandbox）に参加する仮想通貨企業の登録を開始している。

ドバイの金融規制当局は、同国初のトークン化規制サンドボックスを立ち上げ、仮想通貨企業を制御されたテスト環境への参加に招待する予定だ。 公式発表 によると、サンドボックスは、管理された環境内でトークン化された投資商品やサービスを検討したい仮想通貨企業を支援するためにDFSA（ドバイ金融サービス局）が開始したイニシアチブで、このプログラムはドバイ国際金融センター内で行われる。

サンドボックスは、仮想通貨企業にとって規制の道筋となる。実験段階からDFSAからの完全な認可を受ける段階まで、自社の商品やサービスを進められ、このプログラムを通じて、金融当局はイノベーションテストライセンスの範囲を拡大し、トークン化された投資も対象とするとのことだ。参加企業は、DFSAのイノベーションテストライセンスの下でトークン化された製品を開発・テストし、承認を求める機会を得られる。

2段階で展開するサンドボックスプログラム

サンドボックスプログラムは、2つの主要なフェーズで展開される。

仮想通貨企業は、トークン化された製品を開発する意図を正式に示すため、関心表明書を提出する必要がある。第 2 フェーズでは、選ばれた参加者がイノベーションテストライセンスのトークン化グループにグループ化され、DFSA 監督下で構造化されたテストに参加する。

トークン化規制サンドボックスは、トークン化金融サービスを顧客に提供しようとしている企業に開放されている。これには、トークン化された投資商品を発行、取引、または保有する企業、トークン化に参入しようとしている DFSA ライセンス取得企業、および必要な法的要件と規制要件を十分に理解している企業が含まれます。

サンドボックスに参加するには、仮想通貨企業は評価プロセスを経る必要があり、すでにビジネスモデルを確立し、規制を理解している企業は、DFSAのトークン化規制サンドボックスへの参加を招待される。その後、特定の規制サポートと構造化されたテストの機会が提供されるとのことだ。

最近では、リップル社が今月13日にDFSAライセンスを取得し、DIFC（ドバイ国際金融センター）で規制対象の仮想通貨決済サービスを提供できるようになった。なお、リップルは、DFSAからライセンスを取得した初のブロックチェーン決済会社となった。

ドバイの金融エコシステムに仮想通貨統合を目指す

このサンドボックスの立ち上げは、ドバイの金融エコシステムに仮想通貨を統合する取り組みにおけるもう 1 つのマイルストーンである。

市のデジタル資産規制機関であるVARA（仮想資産規制局）は最近、仮想通貨ビジネスに主要トークン保有者の身元を開示することを要求する新しい規制を導入する準備を進めていることを発表。VARA の責任者であるマシュー ホワイト（Matthew White）氏は、今後の規則はライセンスを受けた仮想通貨発行者とサービスプロバイダーに適用され、多くの場合「クジラ」と呼ばれる大規模な利害関係者を明らかにすることを義務付けると述べている。