ビジネスインテリジェンス企業でありビットコイン投資家でもあるストラテジー社は、シリーズA永久優先株500万株を発行し、その資金をビットコインの追加購入に充てる計画を発表した。

同社は 発表 の中で、調達資金の用途として一般事業目的に加え、「ビットコインの取得」を含むとしている。ただし、市場環境やその他の条件に左右される可能性があると述べた。

同社によると、この株式は年間10%の累積配当を発生させ、株主には2025年6月30日から四半期ごとに配当が支払われる予定である。

また、市場に出回る株式の総数が発行済み株式の25%を下回った場合、同社はこの株式を現金で買い戻すことができるとしている。

ストラテジー社、過去最小のビットコイン購入を実施

今回の発表は、同社の最小規模のビットコイン購入に続くものである。3月17日、同社は130BTCを1,070万ドルの現金で購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり約82,981ドルであった。

この最新の購入は、同社が2020年8月にビットコイン投資を開始して以来、最も少額の取引となる。これまでの最小購入額は、2024年8月の169BTCの取得であった。

ストラテジー社の最小規模のBTC購入は、市場でビットコインの強気相場が終わったとの見方が広がる中で行われた。3月18日、クリプトクオントの創業者兼CEOであるジュ・ギヨン氏は、強気相場が終了し、今後6〜12か月は弱気または横ばいの値動きを予想していると述べた。

ストラテジーのビットコイン保有数、50万BTCに迫る

同社とその子会社は、2020年の初回投資以来、合計499,226BTCを取得している。これまでの総購入額は331億ドルであり、手数料や経費を含めた平均購入価格は1BTCあたり66,360ドルである。

同社が774BTC（約6,400万ドル相当）を追加購入すれば、総保有数は50万BTCに達し、これはビットコインの全供給量の2.38%に相当する。

ストラテジー社は現在、世界最大のビットコイン保有企業であり、最近の市場調整にもかかわらず、BTC投資による含み益は80億ドルを超えている。記事執筆時点で、同社のBTC保有額は約411億ドルとなっている。