イーサリアムのレイヤー2エコシステムは550億ドル規模に、ソラナ初となるL2「Solaxy」はその成功を再現できるか？

Ethereum（ETH、イーサリアム）のレイヤー2（L2）エコシステムは、スマートコントラクトなどに保全されている資産合計「総担保価値（TVS）」が、最大で550億ドルに達しており、DeFi（分散型金融）市場の次世代リーダーとして注目されるSolana（SOL、ソラナ）にも、期待感が高まっています。

というのも、ソラナ初ともいわれるレイヤー2プロジェクト、 Solaxy（$SOLX、ソラクシー） が誕生したためで、現在行われているプレセールで2,380万ドル以上と、驚異的な金額の資金を調達しています。

イーサリアムのレイヤー2エコシステムが市場拡大を牽引

前述したように、Arbitrum（アービトラム）やBase（ベース）、OP Mainnet（OPメインネット）を始めとするイーサリアムのレイヤー2エコシステムが、市場拡大を牽引しており、ロールアップ（取引の一部をオフチェーンで処理する技術）のTVSは、2024年12月に550億ドルに到達しました。

現在は市場調整の影響もあり、TVSは350億ドルを下回っていますが、それでもイーサリアムのレイヤー2エコシステムは、依然として市場で大きな影響力を持っており、メインネットのセキュリティと分散性を維持しながら、スケーラビリティ（拡張性）の向上、取引（トランザクション）コストの削減、ネットワーク効率の改善を実現しています。

これらの改善により、イーサリアムの普及とネットワークの成長は一層促進されています。

L2 Beatによると、UOPS（ユーザーの毎秒操作率）は229.23まで上昇、スケーリングファクターは16.37となっており、イーサリアムの基本レイヤーと比較してレイヤー2は、取引の処理能力が大幅に向上していることがわかります。

また、レイヤー2の進化は取引コスト削減にも貢献しており、2020年以降のDeFi・NFT（非代替性トークン）ブームによるガス代の高騰問題を解消する重要な役割を果たしています。

投資管理会社のVanEckは、レイヤー2市場は2030年までに1兆ドル規模へ成長する可能性があると予測しています。

一方で、ソラナネットワークに実用性の高いレイヤー2を開発する「Solaxy」が出てきたことで、ソラナが強豪のイーサリアムを超えるL2エコシステムを構築する可能性が指摘されています。

ソラナレイヤー2のリリースに向けて開発アップデートを更新するSolaxy

高速かつ低コストな取引を強みにソラナは、これまで急成長を遂げてきましたが、その人気が急激に高まるが故に、ネットワークにユーザーが殺到し、過去に大規模な取引エラーが発生しています。

• 2021年：Raydium（レイディウム）のGrapeプロトコル・IDOボット取引によるメモリーオーバーフローが原因で引き起こされた17時間の機能停止
• 2023年：バリデータの異常動作により「Turbine」プロトコルが混雑することで発生した19時間の機能停止

Solaxy のレイヤー2によって、ソラナブロックチェーンの慢性的な混雑を解消・防止し、取引環境が改善され、DeFiに焦点を当てたdApps（分散型アプリ）を開発を促して、ソラナがイーサリアムに優位性を確立することが期待されています。

Solaxyの運営チームは、独自レイヤー2のリリースに向けて、開発アップデートを随時更新し、その透明性を強調しています。

最近の開発アップデートは以下の通りです。

1. ブロックチェーン間でデータ送信をするオンチェーンAPIを提供する「Hyperlane」の統合テストが完了（ソラナレイヤー1とSolaxyレイヤー2間の資産移動がスムーズに）
2. 入出金機能の稼働開始
3. 安定した製品版のリリースとSOL以外の資産のサポート拡大に向けて取り組み中
4. 最新のSovereign SDKを統合、ソラナCLIとの互換性の改善完了（開発者によるプロジェクトの構築およびネットワークの統合が容易に）
5. ブロックエクスプローラーおよびソラナ基盤ツールのサポートが追加（プログラムの導入と操作が簡素化）

Solaxyのレイヤー2開発がこのまま順調に進み、広範な市場へリリースされれば、SOLの価格が再び高騰して史上最高値（294ドル）を大幅に更新する日が来るかもしれず、ソラナに期待を寄せる投資家は、今後の動向を注視しています。

有望トークンをいち早く発掘することで知名度が高まっている Best Wallet（ベストウォレット） でも、Solaxyプロジェクトの実用性が紹介されています。

【Solaxyトークン公式リンク】
公式サイト ｜ X（旧Twitter） ｜ Telegram