ビットコイン、3連休明けは情報過多で消化不良気味、需給は改善方向か?【仮想通貨相場】 image 0

ポイント

・9.3万ドル台へ下に行って来い

・米ロ高官会談で首脳会談日程未定でやや失望もトランプ大統領は楽観的

・先週購入を見送ったストラテジー社が20億ドルの新規調達を発表

・FTXの12億ドルの配当開始、次回は5月と発表

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は下に行って来いの展開。

一昨日に9.7万ドル(約1475万円)にワンタッチ、その後は9.6万ドル(約1460万円)を挟んでのもみ合い推移。海外時間に9.7万ドルトライに失敗すると、未明から早朝にかけて9.3万ドル(約1415万円)台に失速、足元では9.5万ドル(約1445万円)台に値を戻している。

BTCは、先々週のメキシコ・カナダ・中国向け関税を巡り乱高下した後は、下降チャネルを形成。先週は鉄鋼・アルミニウムに続き、木曜日の相互関税、週末には自動車関税と続いたが、市場はこうした関税を巡るヘッドラインに慣れてきたせいか反応は徐々に薄れ、週末のBTCは小動きを続けた。

米休日となった月曜日はETHに物色買いが入り、独株が史上最高値を更新するなどリスクオンムードの中、BTCは9.7万ドルにワンタッチしたが、ETHがピークアウトすると下降チャネルの上限に上値を押さえられる形で9.5万ドル台に値を下げた。

欧州時間のリスクオンムードを引き継いでアジア株が堅調に推移する中、BTCは下降チャネルの上限に沿うように9.6万ドル近辺での取引が続いたが、午後に入りソラナ(SOL)を中心にアルトコインが失速するとBTCは9.5万ドル近くに値を落としたが、独株が史上最高値を更新、またグーグルの担当者が同社アカウントでの暗号資産ウォレットにログインができるようにすることを目指したいとしたこともあり、米株オープンにかけ9.7万ドルをトライした。

しかし、再び下降チャネルの上限に上値を押さえられると、注目の米ロ高官会談で首脳会談の日程が決められなかったことへの失望感からか、米株が高寄り後失速するとオープン後、冴えない値動きをする中、BTCは失速、9.3万ドル台に値を下げた。

しかしSP500が引けにかけて急伸、史上最高値を更新するとBTCも切り返し、先週BTC購入を見送ったストラテジー社が20億ドルの転換社債発行を発表、またトランプ大統領が米ロ首脳会談が「おそらく」月内に開催されるとの見通しを示したこともあり、BTCは9.5万ドル台に値を戻している。

本日のBTC相場

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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。