仮想通貨アナリストによると、次回の米消費者物価指数(CPI)が予想より低い結果となれば、それがビットコイン価格の上昇を引き起こす可能性があるという。

「低い数値が出る可能性は十分にあり、それが新たな上昇のきっかけになるかもしれない」と、10xリサーチのリサーチ責任者であるマルクス・ティーレン氏は 2月11日の市場レポート で述べた。

CPIが予想を下回ればビットコインの上昇に

ティーレン氏によると、市場の大半は2月12日に発表される米労働統計局のCPIレポートで前年比2.9%のインフレ率を予想している。

しかし、リアルタイムのインフレ指標である米トゥルフレーション・インフレ指数は、3.0%から2.1%に低下しており、インフレ圧力が「予想以上に速く緩和されている可能性がある」ことを示唆しているという。

「CPIが2.7%または2.8%と予想を下回る結果になれば、ビットコインは一時的な上昇を見せる可能性がある」とティーレン氏は述べた。

また、ビットコイン(BTC)が1月に上昇した理由について、「市場参加者はCPIが3カ月連続で上昇すると予想していたが、12月と変わらず2.9%だったことで意表を突かれた」と指摘する。

「この結果が市場を安心させ、ビットコインの価格が1万ドル上昇し、重要な10万ドルの水準を回復した」と説明した。しかし、ドナルド・トランプ大統領がカナダ、メキシコ、中国に対する関税を課したことで、この勢いが止まったという。

BTCがさらに1万ドル上昇すれば過去最高値に迫る

1月と同様に1万ドルの上昇が起これば、ビットコイン価格は10万5491ドルに到達し、過去最高値である10万9000ドルに3.5%差まで迫ることになる。

米CPI 予想より低い結果ならば、ビットコイン価格上昇も=仮想通貨アナリスト image 0

Bitcoin is trading at $95,490 at the time of publication. Source: CoinMarketCap

執筆時点でビットコインは9万5490ドルで取引されており、過去7日間で2.65%下落している。

Into The CryptoVerseの創設者ベンジャミン・コーエン氏は2月11日にXでCPI発表後にビットコイン価格がどう動くかの投票を実施。発表時点で1万2397票が集まり、51.7%が「上昇」と回答した。

MN Capitalの創設者ミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、ビットコインが数週間以内に新たな史上最高値を更新する可能性があると発言。 その理由として 、金(ゴールド)が史上最高値の更新を続けている点を挙げている。

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