ビットコインETF　BTC保有高が1250億ドル突破　ブラックロックのIBITは世界第31位のETFに

米国の現物ビットコイン上場投資信託（ETF）が重要な節目を迎え、世界初の仮想通貨に対する機関投資家の採用が拡大していることを示している。

データ分析プラットフォームDuneによると、現物ビットコインETFの総保有額は1月30日に1250億ドルを超え、現在のBTC供給量の6.05%以上を占めるに至った。

ビットコインETFダッシュボード Source: Dune

この節目は、現物ビットコインETFが2024年1月11日に取引を開始してからわずか1年強で達成された。

ブルームバーグのシニアETFアナリストである エリック・バルチュナス氏 によると、現物ビットコインETFは1月1日から24日までの間に42億ドルの資金流入を記録し、全ETF資金流入の6%以上を占めた。

「現物ビットコインETFは年初から静かに勢いを増している。42億ドルの資金流入は、全ETFの流入額の6%に相当する。ESG ETFの総資産額を超え、金の現物ETFとほぼ同じ規模になった」

ビットコインETFへの流入 Source: Eric Balchunas

ブラックロックのIBIT、世界で31番目に大きいETFに

世界最大の資産運用会社ブラックロックが運用するiシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）は、運用資産額が580億ドルを超え、米国のビットコインETF市場の46.4%以上を占める最大のETFとなっている。

VettaFi によれば、ETF市場全体においても、IBITは仮想通貨ETFおよび伝統的な金融商品のETFを含め、世界で31番目に大きなETFに成長した。

世界最大のETF　Source: ETF Database

また、 ファーサイド・インベスターズのデータ によると、IBITは1月30日に3億2100万ドル相当のビットコインを新たに取得し、当日のETF市場全体の純流入額の54%以上を占めた。

一部では、短期的な調整によりビットコインが9万6000ドルまで下落する可能性が指摘されているが、多くのアナリストは2025年を通じてビットコインの上昇基調が続くと見ている。

ビットゲット・リサーチのチーフアナリストであるライアン・リー氏は、ビットコインETFの成長とブラックロックの資産規模拡大が、2025年にビットコイン価格を20万ドルまで押し上げる可能性があると指摘している。

リー氏はコインテレグラフに対し、次のように述べている。

「長期的な予測では、ビットコインの成長が持続し、一部の見通しでは2025年までにビットコインが20万ドルに達するとされている。」

ただし、ビットコイン価格は依然として経済情勢に敏感であり、米連邦準備制度（FRB）の利下げがさらに遅れれば、下落圧力が強まる可能性がある。

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