ビットコイン、DeepSeekショックって本当に売り材料？【仮想通貨相場】

ポイント

• 一時7万ドル台に急落も10.2万ドル台に反発
• コロンビアへの関税は、同国が移民送還受入れ、撤回
• マイクロストラテジーは追加購入および優先株250万株募集
• DeepSeekショックでNVIDIA株は史上最大の時価喪失もBTCの売り材料かは疑問

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は急落。

週末は10.5万ドル（約1650万円）を挟んでのもみ合い推移を続けていたが、朝方値を崩すと、一時9.7ドル（約1525万円）台に急落。しかし、足元では10.2万ドル（約1600万円）近辺に値を戻すなど底堅さも見せている。

トランプ政権4日目に暗号資産に関する政策が明らかになると10.7万ドル近辺まで値を伸ばしたもののSell the Fact気味に上値を重くし、週末は10.5万ドルを挟んでのもみ合い推移を続けた。

しかし米国からの移民送還を拒否したことを理由にコロンビアに25％の関税を課したことによるリスクオフに加え、アップルストアのダウンロード数で中国発のDeepSeekというAIアプリがChatGPTを抑えて1番となったことも嫌気し米株先物が急落する中、BTCも10.1万ドル近辺に値を下げた。

午後に入りコロンビアが一転して移民の受け入れを表明、米国も関税を撤回するとリスクオフムードが一時和らいだが、逆に高価なGPUを使用せずともChatGPTなどと互角以上の性能があるとされるDeepSeekの詳細が徐々に伝わると、既存のAI投資が無駄になるないしはNVIDIAなどの株価に影響が出るとの見方が広がり、むしろリスクオフが加速、BTCは10万ドルを割り込み一時9.7万ドル台に値を落とした。

しかし、マイクロストラテジーが11億ドルで10,107BTC追加購入し、優先株を250万株発行すると発表。これは例えば1株400ドルで売り出せば、10億ドルの資金調達となる。これを受けBTCは反発、米株市場がオープンすると10.2万ドル台に値を伸ばしたが、NVIDIA株が史上最大となる約6000億ドルの時価総額を喪失、また2年債入札がいま一つ冴えない結果となると、再び10万ドルを割り込んだ。

しかし続く5年債入札が良好な結果となると、リスクオン気味に持ち直し、10.2万ドル台半ばに値を戻している。

本日のBTC相場

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