4000ドル以上の維持に苦戦するイーサリアム 当面は3000~4000ドルの間で保ち合いか=仮想通貨アナリスト
仮想通貨アナリストによれば、イーサリアム(ETH)の価格は4000ドル以上の価格水準を維持するのに苦戦しているが、近い将来、2つの主要な心理的レベルの間でレンジ相場を形成する可能性がある。
仮名の仮想通貨トレーダー、レクト・キャピタル氏は 12月20日の市場レポート で「イーサリアムは4000ドルの心理的抵抗に苦戦している」と語った。
コインマーケットキャップのデータ によれば、過去30日間でイーサリアムは4000ドルを何度か超え、12月6日には4077ドルに達したが、この価格水準を保持することはできなかった。
2つの心理的レベルで保ち合い
レクト氏は、イーサリアムが3000ドルと4000ドルの間で保ち合いになる可能性があると指摘する。3000ドルはETHにとって「心理的サポート」となっており、ETHがこの水準に最後に達したのは11月9日だった。それ以前は、8月3日以来、イーサは3000ドル未満で取引されていた。
The $3,000 price level has become “psychological support” for Ether.Source: Rekt Capital
レクト氏は、ETHが短期的に現在の3466ドルから10%超下落し、3000ドルの領域に近づく可能性があると指摘した。また「そのエリアでETHが底を形成するかどうかを見る価値がある。これは全体の逆ヘッド&ショルダー形成の右肩を発展させる可能性を生む」とのべた。
ヘッド&ショルダーのパターンは、トレンドの方向性の変化を示す反転パターンである。アナリストたちは、仮想通貨取引所でのイーサリアム供給の不足や、現物イーサリアムETFへの流入増加が、強力な価格モメンタムの触媒になると指摘している。
12月17日、オンチェーン市場インテリジェンス企業 クリプトクアントのデータ によれば、取引所でのETH残高は8.5年ぶりの低水準である920万ETHに達し、過去1年で約10%減少した。
イーサリアムETFの上昇トレンドは続くか
一部のアナリストは現物イーサリアムETFへの流入が勢いを増しており、2025年にはさらにそれが加速すると考えている。
ファーサイドのデータ によれば、7月23日に米国で開始された現物イーサリアムETFは、合計で約24億3000万ドルを記録している。アナリストたちは、特に規制当局がファンドにステーキングからの利回りを生成することを許可した場合、2025年までこの上昇トレンドが続くと 予想している 。
資産運用会社ヴァンエックは、2025年第4四半期までにイーサリアムの現物価格が6000ドルに達すると 見込んでいる 。
7月に現物イーサリアムETFが開始された際、仮想通貨市場の参加者の間では、1月に現物ビットコインETFが開始された後のビットコインと同様のパフォーマンスをイーサが示すのではないかという期待があった。しかし、開始当初の流入は比較的弱く、イーサが過去最高を超えて年末までに5000ドルに達するという期待はより不確実なものとなった。
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