仮想通貨取引所バイナンス 市場急変で12億ドルの純流入を記録 CEO「2024年で最大の流入日の1つ」
仮想通貨取引所バイナンスは、8月5日の市場暴落から大きな恩恵を受けた。仮想通貨価格の急落に反応したトレーダーたちにより、12億ドルの純流入を記録した。
「これは2024年の中でも最も高い純流入日の1つであり、投資家の強い信頼を示している」とバイナンスのリチャード・テンCEOは8月6日の X投稿で述べ 、 DeFiLlama の中央集権型取引所(CEX)透明性ダッシュボードのデータを引用した。
仮想通貨取引所で一般的に見られる3つの主要な流入は、取引活動、外部ウォレットからの転送、仮想通貨購入に使用される法定通貨の預金である。
DeFiLlamaのCEX透明性ダッシュボードによれば、バイナンスの純流入は過去24時間で22億ドル以上増加し、総額1012億ドルに達した。
バイビット、クリプトドットコム、OKXの流入もそれぞれ3億140万ドル、1億780万ドル、9,770万ドル増加した。一方、ロビンフッドは8月6日の早朝に24時間市場の執行場所であるブルーオーシャンATSを 停止した ため、1690万ドルの流出を記録した。
Top five largest cryptocurrency exchanges by assets and flows. Source: DeFiLlamaブロックチェーン分析会社 K33リサーチ によれば、仮想通貨取引所は8月5日に26万8830BTC(約150億ドル)以上の現物取引量を処理した。「これはバイナンスのゼロ手数料制度があった2022~2023年以来の最高額だ」という。
一方、ビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)は8月5日の短い2時間の間にそれぞれ10%と18%急落し、6億ドル以上のレバレッジロングポジションが消滅した。
急落にもかかわらず、デジタル資産の基本的な価値と可能性は依然として健在であるとバイナンスオーストラリアはコインテレグラフに語った。「歴史は、仮想通貨市場が調整期間後に回復力と復元力を示してきたことを示している」とバイナンスオーストラリア・ニュージーランドのゼネラルマネージャー、ビー・ローズ氏はのべた。「現在の課題にもかかわらず、この低迷が仮想通貨市場の長期的なネガティブトレンドを示すものとは見ていない」。
ローズ氏は、米連邦準備制度理事会の金利引き下げや政治的不確実性を理由に、近い将来にさらに大きな市場変動が見られると予想している。
コインゲッコーのデータによれば、ビットコインは8月5日に4万9780ドルで底を打って以来、14%上昇し56,770ドルまで回復している。
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