テザー（Tether）、フィリピンで社会保障費の支払いにUSDT決済を開始

テザーがフィリピンで社会保障費の支払いにUSDT決済を開始

世界最大のステーブルコイン発行者である テザー （Tether）は、フィリピン国民向けに新しい仮想通貨支払いオプションを導入し、国民が社会保障制度（SSS）の保険料をUSDTで支払うことを可能にした事がわかった。

Pay Social Security System contributions with USD₮ on @ton_blockchain via @uquidcard in Philippines🇵🇭 pic.twitter.com/8WJyNVH0ux

— Tether (@Tether_to) July 1, 2024

テザーは、日常の取引におけるUSDTステーブルコインの採用促進を目指し、Web3ショッピングおよびインフラ企業Uquidとの重要な提携を発表。フィリピン国民がTONブロックチェーン上でUSDTを使用し、SSSの支払いを可能にした。この取り組みは、政府および社会サービス向けの日常的な金融取引に仮想通貨を統合する取り組みの進展である。

フィリピンの社会保障制度は、公的、非公式、民間セクターの従業員にサービスを提供する国営保険プログラムで、社会保障と従業員補償という2大主要なプログラムを通じて、困難な時期に重要なサポートを提供。Uquidのトラン・フン（Tran Hung）CEO（最高経営責任者）は、今提携をデジタル通貨と日常的な取引を結びつける画期的な出来事として称賛。8年間で2億6,000万人以上のユーザー基盤を築いてきたこのプラットフォームは、今回のコラボがデジタルショッピングと決済の利便性とアクセシビリティーの新たなベンチマークとなると見ている。

デジタルコマースにおける役割

フィリピンSSSとのパートナーシップ以外にもテザーは、Uquidと提携して「1USDT」ストアを立ち上げている。

これは、仮想通貨マイクロペイメントの分野における先駆的なベンチャーで、同プロジェクトは、小売活動へのUSDTの統合を示している。この「1 USDT」ストアは、ステーブルコインを日常の買い物に使用できることを実証し、オンラインショッピングにおけるデジタル通貨の実用性とアクセシビリティーの向上を目的としている。

一方でフンCEO は、この Tether 支援の取り組みの重要性を強調し、デジタルコマースの利便性とアクセシビリティーの新基準を確立すると述べている。USDTをUquidプラットフォームに統合することで、ショッピング体験が向上するほか、日常の金融活動におけるステーブルコインの進化する役割も実証されると期待されている。