バイナンスUS、複数の米国州で仮想通貨ライセンス取り消し

複数の米国州が、コンプライアンス問題と前CEOのチャンポン・ジャオ（CZ）氏に関する法的トラブルにより、バイナンスUSのマネートランスミッターライセンスを取り消し、または更新を拒否している。

ノースダコタ州金融規制当局は、「ノースダコタ州がアラスカ州、フロリダ州、メイン州、ノースカロライナ州、およびオレゴン州に加わり、BAM Trading Servicesのマネートランスミッションライセンスの取り消しや更新拒否の措置を取った」と述べている。

バイナンスUSに対する州レベルのライセンス取り消し拡大

米国の多くの州が、BAM Trading Services Inc.（バイナンスUSとして運営）のマネートランスミッターライセンスを取り消し、または更新を拒否している。

この措置は、前CEOのチャンポン・ジャオ（CZ）氏に関連するさまざまなコンプライアンス問題と法的トラブルに起因している。

最新の州であるノースダコタ州金融機関部は、バイナンスUSのマネートランスミッターライセンスを取り消した。

同規制当局は月曜日に以下のように発表した：

「コミッショナーは、BAM Trading Services, Inc.がノースダコタ州の法律に従っていないと判断した。また、主要所有者および管理者であるチャンポン・ジャオ氏は、米国のマネーロンダリング防止法違反で重罪を認めた。」

チャンポン・ジャオ氏の法的トラブル

ジャオ氏は現在、バイナンスが米国司法省（DOJ）と和解に達した後、4か月の刑務所生活を送っている。

元CEOは銀行秘密法違反で有罪を認め、和解の一環としてバイナンスは43億ドル（約6,751億円）の罰金と賠償金を支払うことに同意した。

DOJは当初、CZに対して3年間の刑務所生活を求めていた。

「マネートランスミッション活動には、他人のために米国内外に送金するためにお金や仮想通貨を受け取ることが含まれる」とノースダコタ州の金融規制当局は詳細を説明している。「ノースダコタ世紀法典第13-09.1章の下で、マネートランスミッション業務を合法的に行うためにはライセンスが必要である。」

他州による規制措置

他の州もバイナンスUSに対して規制措置を取り、コンプライアンス問題によりマネートランスミッターライセンスを取り消し、または更新を拒否している。

フロリダ州は昨年11月にジャオ氏が米国のマネーロンダリング防止法違反を認めた直後にバイナンスUSのライセンスを停止した。

今年1月初めにはアラスカ州が仮想通貨取引所のライセンス更新を拒否し、1月23日にはノースカロライナ州がライセンスを停止し、1月29日にはメイン州が更新を拒否した。

コネチカット州は4月24日にバイナンスUSのライセンスを停止し、オレゴン州は4月30日に取り消した。

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