人気のプレイ・トゥ・アーン（P2E）ゲーム「アクシー・インフィニティ」の開発元であるスカイ・メイビスは、ノルウェー当局の支援を受けて、2022年の悪名高いローニン・ブリッジ事件から570万ドル（約8億9400万円）を回収したと発表した。

6月7日、スカイ・メイビスはノルウェーの経済犯罪の捜査機関「オコクリム」が、ローニン・ブリッジのハッキング事件に関連する資産570万ドルを凍結し、返還したと 発表した 。スカイ・メイビスによれば、この取り組みには法執行機関、弁護士、会計士、そしてチェイナリシスのようなブロックチェーンのフォレンジックチームとの協力が必要だったという。

スカイ・メイビスは、資金の追跡と回収に尽力したノルウェー政府および米連邦捜査局（FBI）に公に感謝の意を表した。

4000万ドルの資産を凍結

ゲーム会社は、新たに回収された資金はアクシー・インフィニティ（AXS）の財務に戻されると述べた。ただし、回収に尽力した人々の費用をカバーするために、一部の資金が割り当てられるという。彼らは「回収された資産の15%は、回収作業に関与した人々の費用と経費をカバーするために使用される。残りの85%はアクシー・インフィニティの財務に預けられる」と書いている。

一方で、会社は570万ドルの回収資金に加えて、法執行機関がさらに4000万ドルのデジタル資産を凍結したことを発表した。これらの資産の回収には時間がかかるとし、具体的な返還のスケジュールはまだ決まっていないという。

ローニン・ブリッジ事件

ローニン・ブリッジのハッキングは、仮想通貨分野で最も被害が大きいハッキング事件の1つだ。2022年3月29日、ローニン・ネットワークは、イーサリアムからローニンへの資産移転を可能にするプロトコルであるローニン・ブリッジがハッキングを受けたと 報告した 。

この攻撃では17万3600ETHと2550万USDCが2回のトランザクションで流出した。当時、これらの資産の価値は当時6億1200万ドルだった。

スカイ・メイビスは、2022年4月に仮想通貨取引所バイナンスが主導する資金調達ラウンドを通じて、被害を受けたユーザーに補償するために 1億5000万ドルを調達した 。それ以来、アクシー・インフィニティのクリエイターは、グーグル・クラウドのようなより多くのバリデーターと提携することで、ローニン・ブロックチェーンのセキュリティを強化してきた。

事件にもかかわらず、ローニンは依然としてNFTの主要なブロックチェーンの1つであり、現在、NFTの累計販売額でソラナとイーサリアムに次いで3位に ランクされている 。

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