ヴィタリック・ブテリン氏、トルネードキャッシュ開発者の法廷闘争に30ETHを寄付

イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が、トルネードキャッシュの開発者アレクセイ・ペルツェフ氏とローマン・ストーム氏の法的支援のために寄付を行った。

ヴィタリック・ブテリン氏の寄付

ヴィタリック・ブテリン氏は5月30日、トルネードキャッシ開発者の法的支援のために30ETH（約1,783万円）を寄付したことがイーサリアムのブロックチェーンエクスプローラー Etherscan のデータから明らかになった。

トルネードキャッシの法的問題

トルネードキャッシはイーサリアムを基盤とするコインミキシングサービスで、匿名の仮想通貨取引を支援する。

しかし、2022年に米国はこのプラットフォームが不正資金洗浄に使用され、国家安全保障に脅威を与えるとして制裁を科した。

その結果、開発者たちは起訴され、今月初めにはアレクセイ・ペルツェフ氏がオランダの地方裁判所で64か月の懲役刑を宣告された。

さらに、米国当局は昨年、ローマン・ストーム氏も逮捕し、彼と他の開発者ローマン・セメノフ氏が北朝鮮のハッキンググループ「ラザルス」の犯罪収益の洗浄を支援したとされている。

法的支援のための資金集め

ローマン・ストーム氏は1月に自身の法的防衛のための寄付を呼びかけ、ソーシャルメディアプラットフォームXでのビデオ投稿で、自身の裁判の結果がデジタル資産の未来に重大な影響を与えると述べた。

分散型資金調達プラットフォームJuiceboxの法的支援ファンドはこれまでに597.07ETH（約3億7,253万円）を集めており、月々の法的費用は90,000ドル（約1,413万円）から100,000ドル（約1,570万円）にのぼるとされている。

「ローマンとアレクセイは自身のためだけでなく、世界中の仮想通貨ユーザーと開発者のためにも強力な防衛を構築するために皆さんの助けが必要である」とビデオでは述べられている。

逮捕に対する反応として、一部の同情者が集まり、彼らのためのWeWantJusticeDAOを設立し、法的防衛のための資金を集める活動を行っている。

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