1000万円の投資が半月で12億円ー。謎のトレーダーがミームコインで驚異的なリターンを上げている。

話題になっているのは「 sundayfunday.sol 」(日曜日は楽しい日)というおどけたあだ名のついたソラナウォレットだ。

仮想通貨相場分析で有名な「ルックオンチェーン」が伝えたところによると、同トレーダーは今年3月初旬、仮想通貨「BOOK OF MEME（ブック・オブ・ミーム）」($BOME)のプレセールで約1000万円を投資。約14億枚のコインをうけとり最大の買い手となった。

その後BOMEはバイナンス等の仮想通貨取引所に上場。同トレーダー保有の14億枚のコインは3月中旬に最大で62億円の価値にまであがったのだ。

以来同トレーダーは4億枚弱を売り抜け、12億円相当を手にしたようだ。現在でも9億枚弱を保有しており個人のBOMEホルダーとしては最大とみられる。

そして日本時間で5月19日午前。今度は約35万円分のソラナを費やしてまた新たなミームコインを購入。これがまた3.5億円相当になっているというのだ。8時間で993倍というこれもまた常識はずれのリターンだ。

このような動きが示すのはこういった仮想通貨発行の内部事情を知る「インサイダー」の存在だ。

おそらく同トレーダーは仮想通貨発行主体者であるか、発行主体者から情報をうけたインサイダーである可能性が高い。得体のしれないミームコインをプレセールの段階で1000万円投資できるのは、同コインの上場情報などを知っているからだ。

もちろん価格のあがった仮想通貨をそのままの価格で売れることは少なく、価格を下げながら売り浴びせていくことが多い。

ミームコイン投資を余興で楽しむ人が増えているが、くれぐれも発行体が一番有利な条件で売買していることを忘れないでおきたい。

＜終＞

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