マスターカード、次世代のブロックチェーン決済スタートアッププログラムを開始

フィンテック大手マスターカードは、5月15日に新しいスタートアップ5社を「Start Path Blockchain and Digital Assets」プログラムに追加すると発表した。

このプログラムは、ブロックチェーンからWeb3までのさまざまな決済技術を試行することを目的としている。

新たに参加するスタートアップ

このプログラムに参加するのは、仮想決済およびカード発行会社Kulipa、ブロックチェーンソフトウェア会社Parafin、分散型物理インフラストラクチャーネットワーク（DePin）会社peaq、データプラットフォームTriangle、ブロックチェーン開発者Venlyである。

マスターカードはプレスリリースで、今回のプログラムの目的が特定の課題に取り組むためのユースケースとトライアルに焦点を当てていると強調した。

「規制されたお金から銀行預金、ステーブルコイン、CBDCに至るまで、各通貨形式は特定の目的を果たし、マスターカードは業界の専門家やフィンテック企業と連携して、現実世界の問題を解決するための差別化されたユースケースを模索している。」

Thrilled to announce that Venly has been chosen to participate in @Mastercard 's 2024 Global Start Path Blockchain and Digital Assets Program! 🎉

Being acknowledged as a frontrunner in blockchain innovation is an honor. We can't wait to help shape the future of commerce through… pic.twitter.com/bp9Z1Nps8x

— Venly (@Venly_io) May 15, 2024

プログラムの概要

マスターカードによると、このプログラムには「高い潜在能力を持つブロックチェーン、デジタル資産、Web3スタートアップ」のみが参加できる。

選ばれた企業は、4ヶ月間のプログラム期間中に「コラボレーションの機会、特別なトレーニング、マスターカードの顧客やチャネルへのアクセス」を得ることができる。

このプログラムは2014年に開始され、これまでに54か国以上で400以上のスタートアップを支援してきたとされている。

このようなプログラムを通じて、マスターカードはフィンテックおよびブロックチェーン決済の最前線に立つことを目指している。

最近の取り組み

5月14日には、マスターカードラボはイスラエルのフィンテック企業Kimaと提携し、「DeFiクレジットカード」の開発に取り組んでいる。

この構想は、分散型金融プロトコルとクレジットラインの申請能力を結びつけることを目指しているようだ。

5月8日には、マスターカードはシティグループ、ビザ、JPモルガンなどの米国の大手銀行と提携し、トークン化を使用した銀行決済のための分散型台帳技術を試験するためのアライアンスを結成した。

4月には、マスターカードと1inchが仮想通貨から法定通貨へのブリッジ機能を持つデビットカードを発表し、仮想通貨ユーザーがデビットカードが受け入れられる場所で現金引き出しやPOS決済を行えるようにした。

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