ビットコインとイーサリアムのオプション契約　24億ドル相当が満期に ｜ スポット市場に影響か

ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）の計24億ドル相当のオプション契約が5月3日に満期を迎え、市場のボラティリティが高まる可能性がある。

ビットコインのオプション契約は、ビットコインを所有せずに値動きを予測するためのデリバティブ商品だ。オプションには、コールオプションとプットオプションの2種類がある。コールオプションは、特定の価格で特定の日付までに仮想通貨を購入する権利を投資家に与える。一方、プットオプションは、満期日までに特定の価格で仮想通貨を売る権利を投資家に与える。

投資家は、市場の状態を評価するためにプットコール比率を指標としてよく使用する。プットがコールよりも多く購入されている場合、それは弱気の兆候とされ、コールがプットよりも多く購入されている場合、市場のセンチメントは強気とされる。プットコール比率（PCR）が0.7未満であれば強気のセンチメントとされ、PCRが1を超えると弱気の指標とされる。

5月3日には、合計2万3367件、13億9000万ドル相当のビットコイン契約が満期を迎える。デリビットのデータによると、ビットコインオプション契約のプットコール比率は現在0.50で、最大のペインポイントは6万1000ドルだ。最大のペインポイントとは、最も多くの保有者に損失をもたらす価格のことだ。

同様に、合計334248件、10億ドル相当のイーサリアム契約も金曜日に満期を迎える予定だ。これらの満期となる契約は、プットコール比率が0.37で、最大のペインポイントは3000ドルだ。

歴史的に、オプション契約の満期の後に、仮想通貨のスポット市場では短期的な価格変動が起こる。過去数週間、ビットコインとイーサリアムは売り圧力にさらされている。BTC価格は6万ドルを下回り、半減期後、週足で約20％の大幅な調整を経験した。イーサリアム価格は2900ドルを下回った。