ビットコインのドミナンスが低下　アルトコイン上昇の前触れか＝アナリスト

ビットコイン（BTC）のシェアが若干後退している。仮想通貨アナリストたちは、トレーダーがアルトコインに注目を移しているため、BTCのシェアがピークに達した可能性があると分析している。

トレーディング企業MNトレーディングの創業者ミヒャエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は 5月1日の投稿 で「ビットコインのドミナンスはおそらくピークに達した」とし、「アルトコインの底はおそらく近い」と説明した。「アルトコインはビットコインペアで目覚め始めており、これは資金のローテーションが始まったことを意味する」と彼は付け加えた。

ビットコインのドミナンスの低下は、仮想通貨市場においてより安定した価値の保存手段とされるビットコインから、より変動性の高いアルトコインに資本をシフトさせる動きであり、アルトコイン市場の上昇を示唆するものと考えられている。

「ビットコインのドミナンスは主要なサポートを失いつつある」と、仮想通貨トレーダーのマシュー・ハイランド氏は 付け加え ている。

TradingViewのデータ によると、ビットコインのドミナンスは53.90%となっており、過去7日間で1.75%下がったものの、今年初めからは4.63%上昇している。

Bitcoin’s dominance hit its year-to-date peak on April 14 at 56.42. Source: TradingView

「ビットコインのドミナンスが低下している。価格が数ヶ月間小刻みに動けば、アルトコインが利益を得る可能性がある。現在は多くのアルトコインが驚くほどうまく持ちこたえている」と、IncomeSharksは5月1日の 投稿でのべた 。

CoinMarketCapのデータ によると、ソラナ（SOL）、ペペ（PEPE）、ドッグウィフハット（WIF）は過去24時間でそれぞれ2.76%、3.04%、3.25%上昇している。

このビットコインの市場シェアの減少は、ビットコインの価格が同じ7日間で10.44%下落した中で起こっている。

Bitcoin’s price is down 4.89% over the past 24 hours. Source: CoinMarketCap

しかし、現在の市場センチメントは、ビットコインのドミナンスがピークに達したという憶測に疑問を投げかけている。恐怖レベルの上昇は市場の不確実性を示し、トレーダーがよりリスクの高い仮想通貨よりもビットコインに資金を再配分する可能性を高めるかもしれない。

仮想通貨の 恐怖・強欲指数 によると、5月1日の指数スコアは前日の「ニュートラル」スコア54から「恐怖」レベルの43に下がった。

翻訳・編集　コインテレグラフジャパン

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